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2歳から始まった野菜嫌いを克服する方法

      2017/04/17

「ちょっと前まで好き嫌いなく食べてたのに、急にイヤイヤするようになった」
「野菜嫌いが治らないと、成長に悪影響がありそう」
「大人になっても偏食を克服できなかったらどうしよう」

こんな感じの悩みを抱いていませんか?

「根気よく」と自分に言い聞かせながら、なだめすかし、説得し、時にしかりつけと悪戦苦闘していることと思います。

子供が言うとおりにしてくれないと、どうしてもイライラしてしまいますよね。

一体、どうしたら野菜を食べさせることができるのでしょうか?

2歳で野菜嫌いになる理由

子供に野菜嫌いを克服させる前に、まずは原因を理解しましょう。

最初にはっきり言っておきますが、野菜嫌いは病気でも何でもありません。成長過程で誰もが通る道です。

2歳ぐらい、早い子なら1歳半ぐらいで好き嫌いが出始めますが、これは感覚器官が発達したからです。

親としては「赤ちゃんの頃は何でも食べてくれたのに」と思いがちですが、それは単に野菜の苦みや青臭さを感じられなかっただけ。野菜嫌いになったのは正常な成長の結果です。

「好き嫌いが出てきた」ではなく「これから食べられるものを増やしていく」という風に頭を切り替えましょう。

そもそも子供が良く嫌うピーマンやトマト、ナスにはアルカロイドという毒が含まれているもの。普通に食べる分には致死量に達しませんが、それでも毒は毒。鋭敏な感覚を持つ子供が嫌ったとしても無理もないでしょう。

毒とまでいかなくても、苦味は毒のシグナルであり、酸味は腐敗のシグナルです。

子供が偏食なのではなく、大人が鈍いだけ。そういう捉え方もあります。

野菜嫌いは甘えでもわがままでもありません

親というのはどうしても自分の子供ばかり見て深刻になりがち。ですが、少し視野を広げてみれば、好き嫌いがあるのは世間的には珍しくもなんともないことがわかります。

以下はカゴメが調査した野菜嫌いの子の割合です。

引用元:子どもの野菜の好き嫌いに関する調査報告書

このようにほとんどの子供が野菜嫌いである時期を通過します。特別ではない以上、それを甘えだとかわがままだとか言うのは無理があるのではないでしょうか。

子供が野菜嫌いなのは当たり前なのです。2歳時点で食べられない野菜があったとしても、そこまで気に病む必要はありません。無駄に自分と子供を責めるのはやめましょう。

野菜嫌いのままだとどうなるのか?

子供が野菜嫌いだからといって、深刻にならなくてもいいのは確かです。でも、長期的には克服した方がいいのは間違いありません。

野菜嫌いにはいくつかのデメリットがあるからです。

免疫力が落ちて風邪をひきやすくなる

ご承知のように、野菜には様々なビタミンやミネラルが含まれています。もしもこれらの栄養素が不足したら、免疫力を維持できません。

いきなり重大な病気にかかるということはないでしょうが、風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったりはするでしょう。

食物繊維不足で便秘になる

食物繊維が不足すると、どうしても便秘がちになってしまいます。

腸内で排せつ物が腐り、頭痛や吐き気、体臭に悩まされるようにもなるでしょう。肉ばかり食べているなら特に要注意です。

体臭がするようだと、いじめの標的になってしまう恐れもあります。

虫歯になりやすくなる

食物繊維には、咀嚼の際に歯を掃除するという役割もあります。不足すれば虫歯になる可能性が高くなるのは避けられません。

それにご飯とお肉ばかりだと噛みごたえがないため、口周りの筋肉や脳の発達に影響が出る恐れがあります。

常識のない子だと思われる

偏食だったり、握り箸をしたり、くちゃくちゃ音を立てながら食べたりすると、非常識な人間に見られがちなもの。付き合うとトラブルになるからと避けられ、社会生活に支障が出るかもしれません。

メニューを考えるのが面倒

これは子供にとってのデメリットではありません。

しかし、食事を用意する立場としては、嫌いな野菜を使わないメニューを考えるのが面倒というのも本音でしょう。

仕事しているとただでさえ時間がないのですから、切実ですよね。

野菜嫌いを克服する方法

では、どうすれば野菜嫌いを克服させられるのでしょうか?

それには以下の2点が大事になります。

・味覚を育てる
・イライラしない

味覚を育てる

先ほども書いたように、好き嫌いが出てくるのは感覚器官が成長した結果です。色々なものを食べられるようになるには、味覚を育てなければなりません。

そもそも食べ物の好き嫌いは何で決まるのか?

それは、脳が蓄積した味覚情報の量と考えていいでしょう。

要するに、食べ慣れているものはおいしいと感じやすいし、食べ慣れていないものはまずいと感じやすいということです。

ブラックコーヒーについて考えればわかりやすいでしょう。ブラックコーヒーが好きな幼稚園児なんてなかなかいませんよね。子供は苦みを嫌うものですから。

何年か色々な苦いものを食べたり、コーヒー牛乳を飲んだりして苦味に慣れ、中高生ぐらいからようやくおいしいと感じるようになるのが普通ではないでしょうか。

ブラックコーヒーと同じように、野菜嫌いを克服するためには何年もかけて少しずつ味覚情報を蓄積し、「これは食べても大丈夫」と脳に記憶させる過程が必要です。

まずは子供の嫌いな味と食感をチェックしよう

ほうれん草のおひたしは嫌いだけどポタージュは好き、みたいなことは結構あります。

どの野菜のどういうところが嫌いなのか?

味なのか?食感なのか?色なのか?

情報がなければ対策の立てようがありません。まずはそこを把握しましょう。

野菜の嫌いな部分をカバーするレシピで料理しよう

嫌いな部分がわかれば、調理法でそれをカバーしましょう。

ゆでたニンジンの食感が嫌いなら、きんぴらやポタージュにする。あるいはグラタンに入れたり、ベーコンと一緒に炒めて油の美味しい味をつけてみる。

そんな感じで工夫してみましょう。

以下の料理に嫌いな野菜を混ぜたレシピがおすすめです。

・ハンバーグ
・餃子
・ポタージュ
・カレー
・コロッケ
・オムレツ
・焼きそば
・スパゲッティ
・グラタン

調味料や具材としては以下が子供の好みです。

・ケチャップ
・カレー粉
・チーズ
・ホワイトソース
・ベーコン

少しでも食べてくれればラッキー。味覚情報を蓄積していきましょう。

ミキサーで野菜を粉々にし、ジュース・ケーキ・ハンバーグに入れるのも効果的

子供はハンバーグや甘いものが好きですから、そこに嫌いな野菜を入れるとスムーズに食べてくれる場合もあります。

砂糖と油の味で食べているので、野菜の味を完全に克服したわけではないでしょうが、少しでも味覚情報が蓄積されれば良しと考えましょう。

食べれたという自信が得られるだけでも大きな一歩です。

ただ、嫌いな野菜が入っていると言わずに食べさせるのはやめましょう。

確かに食べてくれるかもしれませんが、本人に苦手を克服したという実感がありません。

それに、実は苦手な野菜が入っていたとばれてしまえば、だまされたという気持ちになります。今後はより用心深く野菜を遠ざけるでしょう。

食べさせるのなら堂々と食べさせましょう。残したとしても気にしてはいけません。

子供と一緒に料理する

子供の野菜嫌いは精神的なものであることも結構あります。そのため、野菜と触れ合う時間を増やして偏見をなくすのも一つの手です。

そうでなくても、自分で作った料理はおいしく感じるものですよね。

小さいうちはあんまり複雑な調理はできないでしょうが、野菜を刻むぐらいは喜んでやってくれるでしょう。

「お母さん、野菜ジュース飲みたいな。ちょっと野菜を切ってくれない?」と声をかけ、「あー、おいしい。作ってくれてありがとうね」と言ってあげれば子供もうれしくなります。

野菜に対してよいイメージを持ってくれるかもしれないし、親がおいしそうに飲んでいるところを見て興味を持つかもしれません。

運動させておやつを控える

空腹は最大の調味料。お腹がすいている状態なら嫌いな食べ物でもおいしく感じられるものです。

食事前にしっかり運動させて、甘いおやつは控えましょう。

そして、メインの食事を出す前に、嫌いな野菜で作られた料理を出しましょう。しばらく待てば空腹に耐えかねて食べるかもしれません。

少しでも食べたら大げさにほめるようにしてください。

友達と一緒に食べさせる

友達が食べているところを見て、つられて食べたら平気だった。そんなことは良くあります。

以前に食べた時の嫌な体験を引きずっているだけの場合もあるからです。

精神的な理由で野菜嫌いになっている場合も、友達と食べるのは有効。雰囲気に流されて普通に食べてしまうこともあります。

子供のコミュニケーション能力を伸ばすためにも、同年代の子供と一緒に食事する機会をできるだけ作るようにしましょう。

探してみればそういったイベントは結構見つかるものです。

イライラしない

子供が偏食だったりすると、なかなか冷静ではいられませんよね。

ですが、野菜嫌いを克服するためにも、出来るだけイライラを表に出さないようにしてください。

野菜を食べているときに親がイライラしていると、野菜嫌いを克服するどころか、さらに嫌いな野菜を増やしてしまいかねないからです。

子供の野菜嫌いでイライラしているとトラウマを残してしまいます

「親がイライラしているときにニンジンを食べたから、ニンジンが嫌いになった」

こんなケースは普通にあります。

大人なら「それとこれとは別」と割り切れますが、子供の場合はそうはいきません。

子供の脳は未発達で脳神経の交通整理が不完全。現在の気持ちと食べている野菜の好き嫌いが簡単に結びついてしまいます。

嫌いな野菜を増やさないためにも、食事中にイライラするのは禁物。克服の際も同様です。

子供は野菜嫌いなものと強く意識しておきましょう。

少々食べ残したとしても、「結構、食べれたね」の精神です。くれぐれも無理矢理に食べさせてはいけません。

野菜嫌いの克服は年単位で取り組むこと

イライラしないためには目先の成果にこだわってはいけません。年単位で取り組みましょう。

カゴメのデータを思い出してください。小学校高学年や中学生になっても、嫌いな野菜が残っている子が半数ぐらいはいます。

2歳やそこらで野菜嫌いを克服できていないのは当たり前。焦らなくても問題なし。

それに焦ったところで、野菜嫌いの克服に時間がかかるという事実は覆せません。

味覚情報の量が原因である以上、長期戦は避けられません。そういうものだと受け入れるほかないのです。

嫌いな野菜を食べたらちゃんとほめる

好き嫌いなく食べていた赤ちゃんのころと比べてしまうと、ついついゼロからマイナスになったと捉えがちですよね。

だからこそ、野菜が食べられるようになってようやく普通と思い、克服したからといってほめないもの。人によっては「その気になれば食べれるのに、なんで今まで食べなかったの?」みたいなことを言うかもしれませんね。

もちろん、大人にとっては野菜を食べれるなんて自慢にもなりませんが、子供は違います。子供は野菜嫌いなのが普通であって、食べられる野菜が増えたことはまぎれもなく成長のあかしです。

他人に挨拶ができるようになった。掛け算ができるようになった。自転車に乗れるようになった。

こういった成長と同列です。

だから、嫌いな野菜を食べたときはちゃんとほめてあげましょう。そうすれば子供はもっと頑張ってくれます。

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