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経験者達に意見や体験談を聞いてきました

介護職の人たちに聞いた老人ホームの選び方

      2015/08/30

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「年老いた親が寝たきりになってしまった」
「認知症を発症してひと時も気が抜けない」
「ストレスで胃がねじ切れそう」

そして最終的には家族で面倒を見ることが難しくなり、老人ホーム探しに奔走する。高齢化社会の日本ではよくある光景ですよね。

これを読んでいるあなたも似たような状況ではないでしょうか?

親を介護施設に預けるということに罪悪感を持っていらっしゃる方もおられるのですが、世話を負担に感じているのならば預けるべきです。

大切な親といえど、家族が参ってしまっては共倒れになってしまいます。たまに介護疲れで自殺したというニュースがあるぐらい、介護というのは消耗するもの。そうならないために預け先を探すというのは現実的に必要です。

とはいえ、いきなり老人ホームを探すといっても途方にくれてしまいますよね。老健やら特養やら、価格、施設、立地、指定病院、サポート、色々と要素がありすぎてどう選んでいいのやらというのが本音ではないでしょうか。

そこで当サイト管理人が介護職の人たちに選び方のアドバイスを聞いてみました。是非参考にしてください。

まずは資料を請求しましょう

入居を考えた場合まずはいくつかの老人ホームの資料を請求し比較検討するのが最初の行動になるのでしょう。

資料は基本的にいいことしか書かないのですが、それでもサービスや施設について大きな嘘を書くことはまずありません。見ておいて損はないでしょう。

資料を見る上では、立地場所や、ホームでのサービス内容や居室、浴室等の設備面、いざというときのための指定病院等チェックする項目は数多くありますし、待機人数も把握しておかなければなりません。

もちろん、入居一時金、管理費や食費、介護費等の月額費用も比較しましょう。

この辺りを目安にある程度件数を絞り込んでください。

老人ホームとの相性が重要です

資料である程度絞り込んだ次に確かめて欲しいのが相性です。

今回、話を聞いたほとんどの人が高齢者と介護施設の相性の重要性に言及していました。中には一番重要だと断言される方さえおられました。

一番大事なのは実際に入居される御本人様が落ち着いて、気分よくお過ごしなられる環境が整っているかどうかです。

性格や気質などそれぞれ違いがありますから急な身辺環境の変化でのストレスを少なくしてあげることが重要ではないでしょうか。

今までの生活になるべく沿うような形で、食事の好き嫌いによるメニューの変更が出来るかや自炊の可否、入浴時間の調整ができるか。

またホーム全体の雰囲気としてレクリエーションやイベント等大勢でワイワイ楽しめる感じなのか。

静かな空間でそれぞれの趣味や自由な時間を過ごすことを重視しているのか。

そういったことも比較項目に入れなければなりません。

考えてみれば当たり前ですよね。

ある人にとってベストな老人ホームが別の人にとってもベストとは限りません。インドア派の高齢者をアウトドア重視のレクリエーションが盛んな老人ホームに入れるのは避けた方が無難というもの。

死ぬまでいることになるのかもしれませんから、ちゃんと相性がいいかどうかをチェックしましょう。

ヘルパーさんたちの労働環境にも目を向けましょう

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見落とされがちなポイントですが、老人ホームで働いている人たちの労働環境も重要な要素です。

人間、自分が満たされていないと他人に対して寛容になることができません。寛容というのは心の余裕から生まれるからです。これはヘルパーさんたちにも言えることでしょう。

良いサービスは良い労働環境から生まれるのです。

残念ながら介護職というのは大体の場合、薄給です。いくら世話好きな人が多くても、余裕がなければ本来の美点を発揮するのは難しいでしょう。

あまり考えたくはないことではありますが、虐待やそれに近いことさえ起こるかもしれません。

預ける側としては安い方がうれしいのは分かりますが、やはりある程度の給料を出しているところでなければ心のこもったサービスは受けられません。

なので、老人ホームを選ぶ時は、可能ならどういう条件で求人をかけているかもチェックすることをおすすめします。老人ホームの公式サイトなどに求人について掲載されていることが多いので見ておきましょう。ハローワークでの募集をチェックしてみるというのも一つの手です。

チェックするポイントとしては福利厚生、交代制、年収。そして実際に足を運んでみて仕事内容や何人でどういう感じで介護しているかを見ること。入浴時の環境や施設内の雰囲気も要チェックです。給料や夜勤手当がやけに高いところは落とし穴があったりしますので要注意。

特に施設内の雰囲気や働いている人の顔色は良く見るようにしてください。明らかに顔色が悪かったり、疲れている感じがあれば入居はやめましょう。

一度は訪問してみましょう

施設の雰囲気やスタッフの配置、労働環境といったものは実際に足を運んでみなければ分かりません。それこそ、居室から見える風景一つとってもそこで生活するうえでは大切です。

入居を決める前に一度ぐらいは足を運んでおきましょう。見学会には積極的に参加しましょう。入居されるご本人様も連れて行くのがベストです。

体験入居が可能ならば、利用することをおすすめします。

どのホームを利用するにしてもご本人様のこれからの生活の場ですから、よく相談してより良い環境を見つけてあげてください。

ただ、望んでも入れないことがあることはご留意ください

最後に手厳しいことを書きます。入居したい老人ホームが見つかったとしても実際には入れるとは限らないということは知っておいてください。

横浜市の介護老人保健施設や病院に勤めておられた方が仰っていたことです。

老人ホーム選びは患者様それぞれにあわせて相談員やスタッフが動くと思います。どの老人ホームのスタッフも親切ですし丁寧に介護をしていると思います。

でもお金がかかるので年金や受給資格などがないと老人ホームには入居しにくいのが現実です。

老人ホームの利用料金は施設によって様々。今は個室が多く、4人部屋でしたら値段が安いと聞いたことがあります。少子高齢化が進み国が高齢者を受け入れる施設を増やしていますがまだ足りないとの声があります。

施設待機の高齢者も多い。老人ホームを選ぶのではなく、施設の方が人を選んでいるという時代といえるかもしれません。入居に選ばれる人はそれなりの収入があり、認知症での問題行動が少ない人、穏やかな人が選ばれやすいのではないでしょうか。

残念ですが、理解はできますね。

料金が変わらないわけですから、手間のかかる高齢者よりも手間のかからない高齢者が選ばれるのは当然といえば当然。「手間がかかるから料金を倍額払ってください」なんて言うわけにもいかないでしょう。親切心で受け入れて職員がつぶれてしまっては元も子もありません。

奇麗事ではすまない現実がそこにあります。

もしも入居するご本人様に色々と問題があるのなら、覚悟しておいた方がいいかもしれません。

なんにせよ、早め早めに動きましょう。現在、老人ホームが足りていないわけですから、人気のあるところは空きが出てもすぐに埋まってしまいます。

それこそ、1日の差で入居できなかったという事態さえありえるでしょう。

そうならないためにも、早急に資料請求をして絞り込むことをおすすめします。

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